外部の火災から住まいを守る

グランビルでは全ての建物が、建築基準法で定められた防火構造(耐火時間30分*)もしくは準耐火構造(耐火時間45分もしくは60分*)で造られています。
また、屋根は不燃材料を採用しており、火の粉による隣家からの延焼を防止します。

*耐火時間 … 火災が起こった場合、建物が崩壊せずに建ち続ける時間のこと。


室内の火災による延焼を抑制

室内は内部に結晶水を含んだ石膏ボードを下地としています。石膏ボードは火災時の熱を吸収しながら水蒸気を放出するため、室内の温度上昇を防ぎ、出火した部屋のみに火災を長時間留めておくことが可能です。
床・壁・天井内部にはガラスが主原料のグラスウールを敷設しているため、火災時にも燃えにくく、煙や有毒ガスをほとんど発生させません。
火の進行を抑制し、被害を最小限に止めます。

石膏ボード豆知識

石膏ボードが火に強い理由

石膏ボードが火に強いのは、芯材である石膏の重量の約21%を占める「結晶水」に秘密があります。
この結晶水は通常では非常に安定していて発散することはありません。しかし、火熱に接すると熱分解を起こし水蒸気として放出されていきます。そして結晶水が全て放出されてしまうまでは、石膏の温度は一定温度以上に上昇しないのです。
この結晶水の「スプリンクラー」のような働きによって石膏ボードは火に強いのです。

吉野石膏 タイガーボードカタログより


開口部からの被害も最小限に

玄関ドア・窓には建築基準法の遮炎性能(遮炎時間20分)を有する、国土交通省の認定を受けた防火戸を使用。網入りガラスや防火シャッターにより、火炎によって容易に変形・融解せず、破損時のガラス飛散も防ぎます。


内装材も安全・安心なものを

クロスの素材である塩化ビニル樹脂は、塩素原子を持っているため難燃性に優れており、難燃剤を加える必要がありません。燃焼が持続するには、より多くの酸素や助燃剤が必要になる程なので安心です。燃焼した場合でも発生した煙やガスの毒性が低いため、避難を妨げにくくなっています。